わたしの小さな窓

風がカーテンを揺らす

私のこと さらり

先日69歳になった

今もパートのおばちゃんとして

1日6時間週5日働いている

仕事は体が続く限りやるつもり

そこそこ食べて

ちょっこと旅行へ行けるぐらいの

お金があると幸せだから

 

2000万円無いと老後が不安なんて言うけど

無理無理!そんなお金はない

いつまで生きるかわからないが

体が動くうちの

ささやかな幸せのためにお金を使いたいから

長生きすると、もしかして辛いかもね

でも何とかなるんじゃないかと楽観視している

明日のことを今日思い煩っても

明日は明日の思い煩いがあるだけだから

 

誰に向けてのブログかと言われると

んーっと考えてしまう

時々何かが下りてきて

詩が書きたくなる

誰かに読んで欲しいのかというと

それもまた、んーっと考えてしまう

 

きっと降りてきた何かを形にしたいのだと思う

 

今はこうして簡単に活字になるけど

ワープロも持ってない時は

汚い癖字でごそごそ書いていた

きっと25年ぐらい前になるかな

ワープロ手に入れた時は感動した

自分の詩や文章が

まるで本や新聞のように

きれいに並んだ活字になるんだ!

作品の出来も3割アップなるように思えた

 

文章を書く場合

やっぱり読み易さは大切!

そのうち30年も40年も前に書いたモノを載せるかも

 

ネットに繋がるようになってから

10年近く大手のブログに乗せていたのだけど

そちらが無くなってこちらに移転

移転して放置

時々戻って書き込み

今に至る

ここはいつまでやれるのかな?

そのうち無くなっちゃうのかな?

私が死んじゃってもここが残っていたら

10年放置したら撤収みたいになるのかな???

 

私は今

石ころのようにここに居たい

なんか一つ自分の窓を持っているだけで

何もしないでいるよりはいい感じ

石ころだからね

卑下するわけじゃなく

私はそういう存在であると十分認識している

 

年寄りが多くなって

ユーチューブなんかでも

色々発信されている方もいるし

高齢になったから何もできないじゃなくて

色々やろうと思えばできる時代でもあるというのが

ちょっとうれしいね

着るものも

年を取れば取るほど自由になって

自分が快適!自分が好き!を着るようになった

年を取るのはそんなに悪い事じゃないなと思える

心が随分と自由になった

人にも依るだろうが

愛欲肉欲にしがみつくパワーは無い

いまはさらりと生きていきたい

 

さらり…がいいね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カタツムリはかく語りて

柔らかな殻は何の防御になるのか?

 

角は角ではあるまい。

 

戦う事は前提ではないという事か?

 

確かに戦士では無い。

 

世間は敵か?

 

そうとも言えないけど

 

防御力はさておき、まずはフル装備。

 

 

 

エスカルゴとは?

 

サイゼリアのメニューを見ながら考える。

 

清潔に安全に養殖されたカタツムリ。

 

食用カタツムリ、彼らは雨の日を知らない?

 

 

 

タツムリは虫ではなく貝のお仲間。

 

ナメクジも貝のお仲間。

 

タツムリが殻を脱いだらナメクジにはならないだろう

 

そんなことは誰でも知っている?

 

 

 

さて私の柔らかな傷つきやすい心にはどんな殻が必要か?

 

裸では歩かない、この一択

 

 

 

私は人と関わるのが苦手

 

人を覚えるのも苦手

 

引っ込んでいられるなら引っ込んでいたいと思う

 

発達障害とかいろいろ

 

そんな風なもんなんだろうなと最近思う

 

もっと子どもの頃にこの言葉があれば生きやすかったかな?

 

過ぎてしまったことは何とも言えない

 

 

 

都合の悪いことはスルーするのがいいと思う

 

自分の痛み抱え込みすぎて

 

ドロドロの人生を歩むのは勿体ない

 

時間を変える 場所を変える 相手を変える

 

スルースキルを上げて

 

決して「逃げ出した自分」を責めるなんて事をせずに

 

だたじっと黙って引っ込んでいればいい

 

物事は過ぎ去る

 

もしくは自分から去る

 

未来に出会える人によって

 

あなたはもっと自分を愛せる自分になれるかも

 

そのためには

 

今の自分を大切に

 

殻を被って生きましょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャーマンの首飾り

夜に立つ

脳裏は澄んでいる

闇の中

見えないモノを見る

砂浜のほの白く光る貝殻を

ひとつ

ひとつ

拾い集め繋げて

シャーマンの首飾りを作る

 

言葉は未来を語る

 

ここに居るみんなが死ぬ

明日かもしれず

ずっと先かもしれない

自分が望めば

生まれてきて良かったと思える道を歩める

 

風が吹く

物事は留まらない

思いもよらない変化の時が訪れ

人は皆選ばなくてはいけない

何をどう選ぼうが

ただ死に向かっているだけと知る

 

誰かを愛すれば

自分も愛されるのか?

愛は物々交換にはならない

欲すれば欲するほど渇くだろう

まずは自分の穴を

その穴の底を見つめなさい

自分の穴の深さを知った時に

そこに注がれた水の豊かさを知るだろう

 

何でも良いと思えば

何でも手に入れる事が出来るだろう

欲深く生きれば

もしかして多くの手に出来るかもしれない

だがいらないものはいらないと思えば

それだけで暮らせる

 

年をとれば

醜く老い

力を失い

全てが鈍り

脳は萎縮を始める

歩くことさえ出来なくなる

それが不幸か?

 

感謝する者には

幸せが訪れる

幸せは円い玉の形をしていて

その玉は

円い心にしか嵌らない

 

特別でない者は

己の一歩を確実にして歩み

時に停まろうが

顔は歩む方へ向けている方が良い

見失ってはいけない

本当の道は

細く狭く切り立っている

そこを歩いていけるのは

前を向いている人だけだから

 

 

 

 

 

 

円い死と棘のある死

小さな犬が

小さな胸を上下させて荒い呼吸を繰り返している

 

命が刻々と削られる

この犬は死んでしまうのだ

私より先に死んでしまうのだ

ついこの間まで仔犬だったのに

こんなにみんなに愛されているのに

 

去年母が亡くなった

コロナ禍で面会も出来ずにいた

最後会った時

ただ苦し気な呼吸に肩を揺らしていた

目を開けることも

会話することも叶わなかった

会ったその日の夜

身内一人もいない中で母は息を引き取った

 

母が死ぬことは

ずっと前から解っていた

高齢でその肉体が生きることを支えきれなくなっていた

母も自分が死ぬことを解かっていたし

皆も遠くない日に母は死ぬと解っていた

誰より年かさの者が先に逝く

これが一番自然で幸せな終わり

 

それから1年

私は母のために泣いたことは無い

母は十分に生きたし

私にやり残したことは無い

遠からず私も母の入った墓に入る

湿って暗い墓の中で

先住の骨と共に土に還っていくだけ

命が無くなった肉体に意識はない

思いや心が漂うこともない

生き残った者が

記憶の中で生かし続けるだけ

 

命を全うするとは

どういうことだろう

命が途切れそうな

小さな犬の体を撫ぜながら考える

私の命を削って

その犬にあげることが出来たら

どんなにいいだろう

この小さい犬の死の鋭い棘を

私は受け止められず恐れ慌てふためいている

 

きっと命は不公平に出来ているのだろう

幸せとか満足とかそんなものが無くても

あらゆる形で死は訪れる

あるがままの事実に

ただ対峙するしかない

死の棘がどんなに深く心に突き刺さろうと

私に出来るのは

あなたを愛していたよと

そう伝えるしかない

それが伝わっても伝わらなくても

あなたをとても愛していたよと

そう伝えるしかない

きっと

それしか出来ない

 

 

 

 

 

 

 

こぼれたビーズ

小さな厚紙の小箱

私の宝箱

久しぶりに開けるとビーズが零れ落ちた

幼かった娘がくれた

ビーズの指輪の糸が切れていた

 

何年かぶりに帯広へ行った

そこは私の中で特別な町だった

16歳の私がいた街

思い出も私とともに年を重ねるのかと思っていたけれど

いつの間にか糸は切れ

残ったのは繋がらない電話番号だけ

 

もうどこにも誰もいない

乾いた砂が零れるように

私から全てが零れていく

そして私も砂になる

零れて消えて見えなくなる

 

床に零れた色とりどりの小さなビーズ

娘の湿った小さな手が

私にはめてくれた指輪の欠片

大事に思っても

それは永遠にはなりえない

私自身が過ぎ去っていくものでしかないから

 

そして

それでいい

永遠に残るものなど無い方がいい

ゼロから形作られたものは

ゼロに戻るだけなのだから

 

 

 

 

 

 

月の無い夜 風の無い夜

暗闇の中の湖を見ている

日が昇れば確かにあるはずの湖

私は闇を見ているのか

湖を見ているのか



愛を貪った後の暗い部屋で

一人寝付かれず

ずっと鏡を見ていた

結局別れたその人と私の間には

ただいつも闇があった

それを愛と言うなら

愛は見えない湖のように

在るかもしれない

ただ見えないだけなのかもしれない



月の無い夜

風の無い夜

眠れない夜

音の無い夜

雨が好きだと言う気持ち

雨を待っている。

午後から降るとの予報。

なにやらはっきりしない空、降るの?降らないの?

 

ずっと暑い日が続いた。

扇風機をフル稼働、家族それぞれに一台。

札幌はそれで寝苦しくて眠れないということもない。

 

日焼け止めを塗っても

この時期には肌が何となくくすんでる。

今年はマスクの分だけ顔が白いかも。

 

雨が降って地面が湿る。

繁った鈴かけの木の葉も艶やかに濡れるだろう。

皮膚から染みる雨

空からの恵みを甘受する。

 

晴れた日も

雨の日も

曇った日も

風の強い日も

大嵐の日も

猛吹雪の日も

いつだって

いつだって

他人の言葉や視線に

揺れたり沈んだり吹き飛ばされたり

私は脆く小さい

そして

それでも今日も立っている。

 

今日は雨の予報。

雨を待っている。

私を潤す雨を待っている。