わたしの小さな窓

風がカーテンを揺らす

月の無い夜 風の無い夜

暗闇の中の湖を見ている

日が昇れば確かにあるはずの湖

私は闇を見ているのか

湖を見ているのか



愛を貪った後の暗い部屋で

一人寝付かれず

ずっと鏡を見ていた

結局別れたその人と私の間には

ただいつも闇があった

それを愛と言うなら

愛は見えない湖のように

在るかもしれない

ただ見えないだけなのかもしれない



月の無い夜

風の無い夜

眠れない夜

音の無い夜